
米国資産運用会社テウクリウム(Teucrium)社は8日、米国初となるリップル(XRP)に連動するレバレッジ型上場投資信託(ETF)「Teucrium 2x Long Daily XRP ETF(XXRP)」の取引を米証券取引所NYSE Arcaで開始した。
このETFは、暗号資産(仮想通貨)XRPの日々の価格変動の2倍のパフォーマンスを提供することを目的としている。ただし、XRP現物を直接保有するのではなく、先物契約を用いてレバレッジ・エクスポージャーを実現する仕組みだ。
このETFは、幅広い投資テーマを扱うオルタナティブ(代替)資産として位置づけられ、運用担当者が積極的に投資を行う商品だ。運用管理手数料は1.89%である。
米証券取引委員会(SEC)によるXRP現物ETFの承認はまだない。しかし、レバレッジ型ETFの登場は米国市場における重要な進展と見なされる。
アナリストは、こうした金融商品の出現がXRP関連商品への需要増加につながる可能性があると指摘している。
新しい資産クラスである仮想通貨に対してレバレッジ型ETFが登場するのは異例であり、XRP及び関連金融商品への関心が高まっていることを示唆する。
米国の金融環境、特に規制政策の変化が、将来的にXRP ETFのような仮想通貨関連商品のさらなる承認を後押しする可能性もある。
このレバレッジETFの導入や、将来的な現物ETF承認の可能性は、XRPの市場価値に大きな影響を与える可能性がある。
一部のアナリストは、XRPが今後数年間で大幅な価格上昇を遂げ、その価値が100倍以上に増加する可能性を示唆している。
JPモルガンなどの金融機関は、2025年中にSECがXRP現物ETFを承認することに楽観的な見方を示している。これが実現すれば、大規模な投資資金の流入が見込まれ、XRPの価格と時価総額を押し上げる要因となり得る。
このようなETFの成功は、より広範な仮想通貨市場のトレンドにも影響を与える可能性がある。規制されたレバレッジ型仮想通貨商品に対する投資家の関心の高まりを反映するものと言えるだろう。
XRP ETFの動向は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった他の主要な仮想通貨のETF承認プロセスにも影響を与える可能性がある。
また、投資家はETFのような金融商品だけでなく、代替不可能トークン(NFT)のような新しいデジタル資産への関心も高めている。
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