トランプ関税発表で市場動揺|ビットコイン81.5Kドルまで下落

トランプ大統領は26日、自動車および自動車部品に対する25%の追加関税を発表し、米国株式市場が売り圧力を受ける中、仮想通貨市場も連動して下落した

主要暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)は、81.5万ドル(約1,231万円)まで値を下げた。

直近では、市場のリスク選好度の改善に伴いビットコイン価格は上昇トレンドにあったが、今回の関税発表により再び売り圧力にさらされる形となった。

特に自動車産業に影響を与える関税が、より広範な経済活動に悪影響を及ぼすとの懸念が広がっている。

米国株式市場と仮想通貨の連動性

トランプ大統領の関税発表を受けて米国株式市場全体が下落する中、仮想通貨市場も同様に反応した。これは伝統的な金融市場と仮想通貨市場の連動性が高まっていることを示す事例となっている。

関税発表は「1962年通商拡大法」第232条に基づくもので、4月3日以降に通関される自動車に適用される見込みだ。市場参加者は、これによるインフレ圧力や貿易摩擦の激化に注目している。

こうした経済不安は、ビットコインを含む仮想通貨市場のボラティリティを高める要因となっている。

今後の仮想通貨市場の見通し

今回の関税政策による市場の反応は、仮想通貨がマクロ経済要因にますます影響されるようになっていることを示している。

特に、貿易摩擦や経済政策の不確実性は、ビットコインなどの仮想通貨の価格に直接的な影響を与える傾向が強まっている。

市場関係者は今後、トランプ大統領の経済政策の動向と、それが仮想通貨市場に与える影響を注視している。

特に中国、カナダ、メキシコなどとの貿易関係の変化は、グローバル経済に波及し、資産価格全般に影響を及ぼす可能性がある。

また、関税によるインフレ圧力は中央銀行の金融政策にも影響を与える可能性があり、これが仮想通貨市場の流動性や投資判断に影響する可能性もある。

市場では、短期的な価格変動よりも中長期的な経済動向を見据えた投資判断が重要になっているとの見方が広がっている。

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