
SBIホールディングスは7日、暗号資産(仮想通貨)事業における2025年3月期第3四半期の収益が前年同期比103.5%増の628億円となり、過去最高を記録した。
税引前利益も前年同期の約8.9倍となる181億円と大幅に増加し、四半期ベースで過去最高を更新した。
米大統領選挙で仮想通貨に前向きな姿勢を示すドナルド・トランプ氏が勝利し、ビットコイン(BTC)価格が史上最高値を更新した。
この活況な市場環境を背景に、仮想通貨マーケットメイカーの英国B2C2社は過去最高益を記録。仮想通貨取引所でも顧客基盤の拡大が加速している。
特に同社の主力取引所であるSBI VCトレードでは、法人向け「期末時価評価課税の適用除外サービス」において6割を超える業界シェアを獲得した。
SBIグループの仮想通貨取引所は2社合計で6,000億円超の預り残高を達成。SBI VCトレードは3月にDMM Bitcoinの全ての口座・預り資産を統合する予定で、取扱い銘柄は現在の24銘柄から38銘柄に拡大する。
この統合により、SBI VCトレードとビットポイントを合わせた口座数は約170万に達する見込み。
両社の特色を活かした事業展開により、業界最高水準の報酬率でのステーキングサービスの提供など、様々な顧客ニーズへの対応を強化している。
新たな展開として、米サークル社との提携のもと、年度内に日本初となるドル連動型ステーブルコインUSDCの取扱いを目指している。
SBI VCトレードが電子決済手段等取引業のライセンスを取得次第、サービスを開始する予定。USDCを活用した新たなユースケースの開発も同時進行で準備している。
同社は2023年11月にサークル社と包括的業務提携に向けた基本合意書を締結。日本でのUSDC流通促進に向けた合弁会社の設立も予定しており、銀行や信託銀行との連携を通じて、仮想通貨市場における革新的なサービスの展開を加速させている。
このように、仮想通貨市場における事業展開を着実に進めている。
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