SBIホールディングス、XRP株主報酬の導入を発表

金融大手SBIホールディングスは7日、株主優待プログラムにXRPを導入すると発表した

この動きは、SBIのブロックチェーン技術への強い支持を示すものであり、リップル(XRP)の日本市場での普及を加速させる可能性がある。

SBIホールディングス、XRPを株主報酬として提供

SBIホールディングスは、株主向けの新たな特典プログラムを発表し、投資家は従来の株主優待品の代わりにXRPを選択できるようになった。

XRP株主優待の内容

  • 100〜999株保有(または1,000株以上を1年未満保有)→ 2,000円分のXRPまたは健康関連商品を選択可能
  • 1,000株以上を1年以上保有8,000円分のXRPまたは高級コスメ・健康商品を選択可能
  • 100株未満の株主 → SBI ALApromoで利用できる50%割引クーポンを提供

XRPを受け取るためには、株主が日本国籍を持ち、18歳以上であること、さらにSBI VCトレードの口座を持っていることなどの条件が求められる。XRPの配布は2025年7月31日までに行われる予定だ。

SBIのXRP推進戦略が加速

SBIホールディングスは長年にわたりリップルとXRPを強く支持しており、すでにブロックチェーン技術を活用した国際送金サービスを展開している。この動きは、XRPの実用性を示すものだ。

暗号資産アナリストのCrypto Eri氏は、SBIの決定について次のようにコメントしている。

「SBIがこの決断を下したことは、XRPへの長期的な信念を示す大きな声明となるでしょう。」

SBIホールディングスの北尾吉孝CEOもXRPの将来に自信を持っており、規制の問題が解決されればXRPの価格が急騰する可能性があると述べている。

日本の銀行業界で広がるXRPの影響力

SBIのXRP優待プログラムは、リップルの日本での影響力が拡大するタイミングで導入された。現在、日本国内の60以上の銀行(国内銀行の約80%)がリップルと提携し、国際送金の効率化を進めている。

暗号資産アナリストのGen Abilsav氏は、XRPの採用レベルに応じて価格が大幅に上昇する可能性があると予測している。

  • 限定的な採用 → XRP価格は**3〜5ドル**
  • 中程度の採用(日本の銀行の50%がXRPを導入)10〜25ドル
  • 全面採用(すべての銀行がXRPを統合)50〜100ドル以上

これが実現すれば、XRPの時価総額が大幅に上昇する可能性がある。

XRP ETFの承認が近づく?

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の上場投資信託(ETF)が承認される中、XRPのETF承認も期待されている。ブルームバーグのJames Seyffart氏によると、承認の可能性は以下の通りだ。

  • ライトコイン(90%)&ドージコイン(75%) → コモディティとして分類される可能性が高く、承認の確率が高い
  • ソラナ(70%)、XRP(65%)、ドージコイン(75%) → 規制の不確実性が残るものの、ETF承認の可能性あり

SEC(米国証券取引委員会)はライトコインとソラナのETF申請を正式に受理しており、XRPも今後の承認に向けて進展があるかもしれない。

XRPの価格予測 – 大きなブレイクアウトはあるか?

現在のXRP価格は**2.43ドルで、2.26〜2.57ドルのレンジ内で推移**している。アナリストの予測によると、

  • 2.57ドルを突破XRPは2.96ドルまで上昇
  • 2.26ドルを割り込む1.97ドルまで下落する可能性

オンチェーンデータでは、XRPの取引量が12%増加しており、投資家の積極的な買いが進んでいる兆候が見られる。

SECの動きと市場への影響

リップルのSEC(米国証券取引委員会)との訴訟には新たな展開がある。SECの暗号資産規制担当幹部であり、リップル訴訟の中心人物だったJorge Tenreiro氏が別部署に異動することが決定した。この動きは、SECが暗号資産に対する強硬姿勢を軟化させる可能性があるとの憶測を呼んでいる。

しかし、XRPの価格は直ちには上昇していない。
過去1週間で24%下落し、現在2.40ドル付近で推移している。
これは、市場全体の影響がXRPにも波及している可能性を示唆している。
特に、ビットコインが重要なサポートレベルを維持できずにいることがXRPの重荷となっているとの指摘もある。

2024年2月時点で、アナリストのXRP価格予測はやや弱気に転じているが、市場全体の回復とともに再び上昇する可能性がある。

XRPの大規模採用は現実のものとなるか?

SBIホールディングスがXRPを株主優待として提供するという決定は、伝統的な金融とデジタル資産の融合を象徴するものだ。
この動きにより、XRPの実用性が企業の財務システムにおいて当たり前のものになりつつあることが明確になった。

もし、リップルが日本の銀行業界でさらに普及すれば、他の金融機関もXRPを報酬や決済手段として採用する可能性が高まるだろう。これが、XRPの価格と市場価値の爆発的な成長につながるかもしれない。

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