アップデート 2025年3月20日

RedStone、Web3PortおよびWhisperとの提携の噂を否定 – DeFiプラットフォーム

藤永拓哉

事実確認済み

山本隆宏

最終更新日

2025年3月20日

RedStone は、Web3Port と Whisper を巻き込んだ市場操作の噂を即座に否定し、より深い懸念を浮き彫りにした。監視が強まる中、DeFi オラクルプロバイダーは透明性を強調し、信頼できるパートナーシップへの取り組みを強調している。

分散型金融（DeFi）オラクルプロバイダーの RedStone は、Web3 アクセラレーションプラットフォーム Web3Port およびマーケットメイキング企業 Whisper との提携の噂を公に否定した。

RedStone の公式声明によると、そのような主張は事実無根であり、同社の知らないうちに、または同意なしに広まったものだという。また、同社は Web3Port および Whisper が自社の市場運営やサービス提供に一切関与していないことを明確にした。

Important Clarification: RedStone Does Not Work with Web3Port & Whisper.

We want to address recent rumours about alleged work with Web3Port and Whisper, the market maker. We want to clarify that RedStone does not work with these parties, and any partnership announcements were…

— RedStone Oracles ♦️ (@redstone_defi) March 20, 2025

RedStone は、これらの誤解を招く主張を発見後、直ちに対応し、公のチャネルからの削除を要求した。しかし、依然として虚偽の情報がオンライン上に残っている可能性がある。

同社は、自社の市場戦略が独立性を維持し、不正な提携を試みる第三者の影響を受けることはないとコミュニティに保証した。

RedStoneの市場健全性とWhisperをめぐる論争

RedStone が Web3Port および Whisper との関係を明確に否定した背景には、これらの組織を取り巻く継続的な論争が影響している可能性が高い。

報道によると、Binance は最近、GoPlus Security（GPS）トークンと MyShell（SHELL）トークンの取引量を不正に操作したとして、正体不明のマーケットメーカーを禁止したという。

この決定は、Binance の内部調査の結果、不正な取引によって得られた利益がすべて没収されたことを受けたものだ。
禁止された企業の名前は公表されていないが、Yellow の報道によれば、業界関係者である AB Kuai Dong 氏が、マーケットメイキング分野の要人 May Liu 氏とのつながりを示唆した。
Liu 氏は、マーケットメイキング企業 Whisper を運営する一方で、Web3 プロジェクトのインキュベーター Web3Port も率いていることで知られている。
このため、Whisper がトークン価格の人為的な高騰や流動性の操作など、不正な取引活動に関与しているのではないかとの疑念が高まった。

こうした状況を踏まえ、RedStone が Web3Port および Whisper との関係を即座に否定したのは、同社の評判を守るための戦略的な判断と考えられる。同社は、厳格に審査された信頼できる流動性プロバイダーとのみ提携していることを強調した。

論争が続く中でも、RedStone のネイティブトークン RED は市場で堅調な動きを見せている。このトークンは過去 1 週間で 14.5% 上昇し、1 か月間では 74% という驚異的な成長を記録した。

これは、RedStone が迅速に噂に対処し、投資家心理への悪影響を抑えたことが、ポジティブな市場反応につながった可能性を示唆している。

DeFiとRWA分野でのRedStoneの影響力拡大

RedStone が DeFi エコシステム、特に現実世界の資産（RWA）のトークン化分野で大きな進展を遂げている最中に、今回の論争が発生した。

3 月 12 日、RedStone は大手 RWA トークン化プラットフォームである Securitize との提携を正式に発表。

このパートナーシップにより、アポロ、ブラックロック、ハミルトン・レーン、KKR などの著名な金融機関が発行するトークン化証券の信頼性の高い価格フィードを提供することを目指している。

RedStone のモジュール設計により、機関投資家向けの資産発行者に最適化されたカスタム価格設定が可能となる。

📢 @Securitize has chosen @redstone_defi as its primary oracle provider. #RedStone will supply price feeds for tokenized RWAs, such as #BUIDL, #ACRED, and #SCOPE.
#Securitize #Tokenization https://t.co/HZwIVkneb6

— Cryptonews.com (@cryptonews) March 12, 2025

具体的には、Apollo Diversified Credit Securitize Fund（ACRED）、Hamilton Lane の Senior Credit Opportunities Fund（SCOPE）、BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund（BUIDL）など、Securitize のトークン化商品に対応する価格フィードを提供する予定だ。

また、RedStone はイーサリアム仮想マシン（EVM）および非EVMチェーンの両方に対応したクロスチェーンデータフィードも展開し、シームレスな統合を保証する。
Securitize の CEO であるカルロス・ドミンゴ氏は、レポートの中で「ブロックチェーン技術の未来は、DeFi 空間におけるトークン化証券の円滑な統合にかかっている」と述べた。
さらに、RedStone のインフラは、セキュリティとコンプライアンスを確保しながら、オンチェーン金融商品の普及を促進すると指摘。
2024 年 7 月時点で、世界の証券市場の規模は 255 兆ドルを超え、オンチェーン経済の価値は 200 億ドルを突破。

RedStone は従来の金融と分散型アプリケーション（dApps）をつなぐ重要な基盤としての役割を強化しつつある。

今後の展望として、RedStone は根拠のない噂によってプロジェクトの評判が損なわれることを防ぐため、迅速に距離を置く姿勢を明確にしている。

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