
実物資産(RWA)のトークン化プラットフォーム大手のオンド・ファイナンスは7日、専用ブロックチェーン「オンド・チェーン」の立ち上げを発表した。
オンド・ファイナンスの時価総額は44億ドル(約6,688億円)を超え、この分野ではチェーンリンク(LINK)に次ぐ取引高を記録している。
同社はSNSのX(旧Twitter)で、急成長する実物資産トークン化セクター向けの専用プラットフォームとしてオンド・チェーンを立ち上げると発表した。
この決定は、2024年に米国債のトークン化プラットフォームとして機関投資家から支持を集めた実績を踏まえたものだ。
オンド・チェーンは、従来型金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)の架け橋となることを目指している。米国債、不動産、現金などの実物資産のトークン化を加速させる新しい取り組みとなる。
同チェーンは、アルゴランドやイーサリアム(ETH)と同様にプルーフ・オブ・ステーキング方式を採用し、エネルギー効率の高い運営を実現する。
また、事前審査を受けた許可制のバリデーターノードを採用することで、イーサリアムやソラナ(SOL)で問題となっているフロントランニングやMEVボットを防止する。
特筆すべき特徴として、ネットワーク上でトークン化された資産を使用してガス代を支払える新システムを導入する。これにより、機関投資家のアクセシビリティを向上させることを目指している。
2024年1月、ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、将来はトークン化が主流となり、この分野は数兆ドル規模に成長する可能性があると述べている。
現時点でオンド・ファイナンスは6億5,000万ドル(約988億円)以上の米国債をトークン化しており、市場シェアは18%まで拡大してセキュリタイズを上回っている。
ただし、この発表後もONDOトークンの価格は1.69ドル(約257円)を下回る水準で推移している。
オンド・チェンが成功を収めれば、2024年第4四半期に見られた価格上昇トレンドが継続する可能性がある。
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