マスク氏、米国財政システムのブロックチェーン移行を提案

テスラ社のイーロン・マスクCEOは9日、トランプ政権が設立した政府効率化局「D.O.G.E」のリーダーとして、米国の財政システムをブロックチェーン上に移行する意向を明らかにした

マスク氏は、X(旧ツイッター)上で、現行の支払い承認システムにおいて財務省幹部が不正な支払いを毎時間承認している問題を指摘し、「今すぐ止める必要がある」と強調した。

同氏は、6兆5000億ドル(約975兆円)規模の予算から無駄を排除し、透明性の高い財政管理を実現する構想を掲げている。

このような取り組みは、新たは暗号資産(仮想通貨)バブルをもたらす可能性があるとの味方も出ている。

ブロックチェーンによる透明性向上へ

ニューヨーク・タイムズの報道によると、スコット・ベセント財務長官は、D.O.G.E担当者に対して連邦政府全体で年間5兆ドル(約750兆円)規模の支払いシステムへのアクセスを許可した。この動きは、メタバース 時代における政府のデジタル化を加速させるものとして注目を集めている。

政府説明責任局の推定では、連邦政府は不正行為により年間2330億ドル(約34兆9500億円)から5210億ドル(約78兆1500億円)の損失を被っている可能性がある。

業界トップも支持を表明

内部関係者によると、マスク氏のチームは連邦支出の追跡、データ保護、支払い実施、建物管理などにブロックチェーンを活用するため、複数のプロバイダーと協議を進めている。

大手仮想通貨取引所Binance(バイナンス)の前CEOであるCZ氏も、政府が改ざん不可能な公共台帳上で全ての支出を追跡すべきとの見解を示しており、業界からの支持も広がっている。この取り組みは、仮想通貨業界のビットコイン成功者たちからも高い評価を得ている。

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