
メタプラネットは、継続的な財務戦略の一環として、新たに330BTC(約28.2億円相当)を取得したことを明らかにした。
東京証券取引所に上場している同社は、4月15日(月)に開示資料を通じて今回の購入を報告。1BTCあたりの平均取得価格は約85,561ドルだったという。
この取得により、メタプラネットの保有ビットコイン総数は4,855BTCに増加。わずか1週間前の4,525BTCからさらに拡大した。今年に入ってから、同社は保有量を倍以上に増やしており、アジア地域で最も積極的にビットコインを蓄積している企業の一つとされる。
*Metaplanet Purchases Additional 330 $BTC* pic.twitter.com/Gkjp7wUi4S
— Metaplanet Inc. (@Metaplanet_JP) April 21, 2025
同社は、今回の購入は2024年12月に正式に設立されたビットコイン財務戦略部門「Bitcoin Treasury Operations」の方針に沿ったものであると説明している。この戦略は、米国のMicroStrategy社の方針に類似しており、法定通貨による準備資産を、長期的な価値保存手段と見なすビットコインへと転換することを目的としている。なお、仮想通貨に関するより詳細な最新情報は、こちらのページでも確認できる。
メタプラネットは先月末、ビットコイン取得を加速させるために、13.3億円相当の無利子普通社債を発行したと発表した。調達した資金は、すべて追加のビットコイン購入に充てるとされている。
これと関連して、東京を拠点とする同社は「戦略諮問委員会」の設置も発表し、その初代メンバーとしてアメリカ大統領ドナルド・トランプ氏の次男であるエリック・トランプ氏を任命した。エリック氏は長年にわたり暗号資産の支持を表明しており、最近ではウォール街に対して「デジタル資産に適応しなければ取り残される」と警告している。
今回のビットコイン購入が、直近の社債発行による資金で行われたかどうかは明かされていないが、過去の開示情報によれば、メタプラネットは今年に入って複数回の資金調達を実施しており、その多くがビットコイン取得の加速に活用されている。
同社は独自の指標である「BTC Yield(ビットコイン利回り)」を用いて戦略の効果を評価しており、これは1株あたりのビットコイン保有量の増加率を示している。2025年第1四半期には95.6%のBTC利回りを記録し、4月時点でも12.1%と高水準を維持している。
現在までのビットコイン平均取得価格は約89,941ドルで、総投資額は約4億3,660万ドルに達する。ビットコインの価格変動が激しい中でも、メタプラネットは短期的な利益ではなく、株主にとっての長期的な価値創出に重点を置いていると述べている。
この文章は役に立ちましたか?