
日本の大手EC企業メルカリは、同社の暗号資産取引アプリ「メルコイン」において、XRP(リップル)の取引機能を新たに開始した。
メルカリが発表したプレスリリースによると、利用者はメルペイ残高やメルカリポイント、さらに銀行振込を通じてXRPを購入できるようになったという。
この動きは、同社が昨年にイーサリアム(ETH)の取引機能を追加して以来の展開となる。なお、ビットコイン(BTC)の取引サービスは2023年3月に開始されていた。
2023年12月時点で、同社はメルコインの暗号資産取引サービスの利用者が300万人を超えたと発表しており、国内の暗号資産交換業界における新規ウォレット開設数でトップを記録したと述べている。
XRPの取扱いは2024年4月24日に開始され、最低1円からウォレット開設が可能となっている。また、同社によれば、メルコイン利用者の約90%が初めて暗号資産投資を行うユーザーであるという。
プレスリリース内では次のようにも記載されている:
「今後、XRPに関連したさまざまなイベントやキャンペーンを検討してまいります。XRPを日本国内でより身近な暗号資産として普及させるよう努めていきます。」
昨年7月、メルコインはビットコイン取引の普及を目的とした「招待キャンペーン」を実施した。このキャンペーンは約4週間にわたり実施され、メルカリ利用者が友人や家族をメルコインに招待することで、ビットコインが付与される仕組みとなっていた。
Japan's Mercari enters mobile telecom business https://t.co/k5VcMza9Jy
— Nikkei Asia (@NikkeiAsia) March 4, 2025
招待したユーザーとその招待を受けたユーザーの双方に、200円相当のビットコインがプレゼントされ、招待人数に制限は設けられていなかった。
今年3月には、日本のゲーム開発会社gumiが、新規株主向けに総額10万6,000ドル相当のビットコインを配布する計画を発表。gumiは、2025年に入ってからBTCやアルトコインを自社資産として保有する上場企業の一つとなっている。
なお、メルカリは日本国内において月間アクティブユーザーが2,300万人を超えるとされており、先月にはモバイル通信事業への参入も発表している。
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