アップデート 2025年4月9日

Galaxy Digital、米SECの承認を受けてNasdaq上場に前進

芝井勇太郎

事実確認済み

山本隆宏

最終更新日

2025年4月9日

元ゴールドマン・サックスのバンカー、マイク・ノヴォグラッツ氏によって設立された米国の金融サービスおよびデジタル資産企業 Galaxy Digitalは、Nasdaq上場に向けて重要な一歩を踏み出しました。**米証券取引委員会（SEC）**からの承認を受け、同社はついに米国の金融市場に参入する準備が整いました。この動きは、Galaxy Digitalだけでなく、暗号資産とデジタル投資分野全体の進化を示す重要な節目となっています。

SECの承認により、Galaxy DigitalのNasdaq上場が現実味を帯びる

暗号資産およびデジタル資産に特化した金融サービス企業であるGalaxy Digitalは、米国証券取引委員会（SEC）からの承認を受け、Nasdaq上場に向けた重要な一歩を踏み出しました。同社は現在、トロント証券取引所（TSX）にティッカーシンボル「GLXY」で上場しており、米国市場への移行を計画しています。

この承認により、Galaxy Digitalは正式な10-12G登録を提出することが可能となり、Nasdaq上場への道が開かれました。具体的な上場日はまだ確定していませんが、SECの承認は同社の信頼性と安定性を示す重要な証となります。

Look at what @elonmusk did for the space industry… Getting way more done for way less. We need that same efficiency in the military. We can’t afford to spend more but we need to invest in the weapons of the future. Not to go to war but to avoid it. It’s about peace through… pic.twitter.com/tQ7r8sBBsv

— Mike Novogratz (@novogratz) November 29, 2024

Galaxy DigitalのCEOであるマイク・ノヴォグラッツ氏は、この進展について自身のTwitterアカウントでコメントしています。最新の情報や詳細については、彼の公式Twitterアカウントをご参照ください。

Galaxy Digital：急成長する暗号資産業界の中心に立つグローバル企業

Galaxy Digitalは、元ゴールドマン・サックスのパートナーであるマイク・ノヴォグラッツ氏によって2018年に設立され、短期間で暗号資産およびデジタル資産分野における最も影響力のある企業の一つへと成長しました。

同社は、暗号通貨取引、資産運用、投資銀行業務、ブロックチェーンインフラの構築、およびトークン化ソリューションなど、幅広い分野でサービスを提供する総合金融企業として知られています。
Galaxy Digitalのビジョンは、伝統的な金融システムと暗号資産経済圏（Web3）をつなぐ架け橋となることです。ニューヨーク、東京、香港、アムステルダムなど、世界の金融中心地に拠点を構え、グローバル規模での影響力を強めています。

金融業界での深い専門知識と革新的なデジタル資産へのアプローチを融合することで、Galaxy Digitalは今後も暗号資産業界のインフラ整備や機関投資家の導入促進において先導的な役割を果たしていくことでしょう。

SEC提出書類：タイミングと戦略的判断

SECによる承認プロセスは、時間と複数の調整を必要としました。Galaxy Digitalは、すでに2021年の時点で米国市場への移行を発表していましたが、規制の複雑さによりプロセスは遅延していました。米証券取引委員会（SEC）に提出された10-12G書類は数回にわたって更新され、最終的に2024年5月末に正式な承認が下された形となります。

SEC提出書類：タイミングと戦略的判断

企業に近い情報筋によれば、同社は2024年第4四半期中のNasdaq上場を目指し、そのタイミングと条件を慎重に検討しているとされます。ただし、Galaxy側は発表文の中で、正確な上場時期については「さらなる規制および市場環境の動向に依存する」と明言しており、依然として流動的な側面が残されています。

Galaxy DigitalにとってのNasdaq上場の重要性

世界で最も権威あるテック系株式市場であるNasdaqへの上場は、単なる象徴的な選択にとどまりません。Galaxy Digitalにとって、Nasdaqへの参入は機関投資家からの信頼性の向上、そして資本調達の機会拡大という、実質的なビジネス上の利点をもたらします。さらに、パブリック市場での認知度の向上は、同社の既存の地位を暗号資産業界内でより強固なものにするでしょう。

また、Coinbaseをはじめとするデジタル業界の有名企業や、Web3・ブロックチェーン関連のテック企業の多くがすでにNasdaqに上場していることも注目すべき点です。
Galaxy Digitalがこの市場に加わることで、**分散型金融（DeFi）**分野で活動する企業群の存在感がさらに高まることが期待されます。

マイク・ノヴォグラッツとGalaxyに込めたビジョン

マイク・ノヴォグラッツ氏は、暗号資産の世界でカリスマ的存在として知られ、デジタル経済の未来に賭けるウォール街の著名人の一人です。ゴールドマン・サックスやフォートレス・インベストメント・グループなどの機関での長いキャリアを経て、彼は伝統的な金融と新興技術を統合するというビジョンのもと、2018年にGalaxy Digitalを設立しました。

ノヴォグラッツ氏は、「Web3のための制度的な金融インフラを構築する」必要性を強調し、ビットコインの初期からの支持者でもあります。彼のリーダーシップのもと、Galaxy Digitalは暗号資産とブロックチェーン技術の分野で先駆的な役割を果たし、機関投資家や起業家に対して包括的な金融ソリューションを提供しています。
さらに、ノヴォグラッツ氏は自身のビジョンや市場の見解を積極的に共有しており、彼の最新の洞察やコメントは公式のX（旧Twitter）アカウントで確認できます。

Galaxy DigitalのNasdaq上場は、暗号資産エコシステムの正当性を高める上で、彼にとっても重要なマイルストーンとなります。この動きは、同社の成長戦略の一環であり、伝統的な金融とデジタル資産の橋渡しを目指す彼のビジョンをさらに前進させるものです。

結論：デジタル金融にとって歴史的な一歩

SECからの承認とNasdaq上場の目前という状況の中で、Galaxy Digitalは、金融とテクノロジーの融合におけるリーディングカンパニーとしての地位を一層強化しています。今回の動きは、単なる上場市場の変更ではなく、金融業界への明確なメッセージです――暗号資産はもはや周縁的な存在ではなく、信頼性の高い企業が国際市場で主導的な役割を果たす時代が到来したということを示しています。

業界全体がこの動向に注目し、期待を寄せています。SECの承認はあくまで始まりにすぎず、2024年は暗号資産金融にとって転換点となる年になる可能性があります。その中で、Galaxy Digitalはこの進化の最前線を歩む覚悟を示しており、今後の展開が一層注目されることでしょう。

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