アップデート 2025年3月27日

Google Cloud、INJへ検証ツール提供｜ネットワーク開発を支援

芝井勇太郎

事実確認済み

山本隆宏

最終更新日

2025年3月27日

レイヤー1ブロックチェーンのインジェクティブ（INJ）は26日、Google Cloudがインジェクティブネットワークのバリデーターになったと発表した。

プレスリリースによると、この提携によりネットワークのセキュリティ、信頼性、信用度が強化されると期待されている。

Google Cloudはバリデーターとして、トランザクションの検証やネットワークの保護を担い、エコシステムの分散化と安定性の向上に貢献する。

加えて、インジェクティブはGoogle CloudWeb3ポータルを活用し、プロトコルアクセラレーターの各種ツールを導入する。

これには、開発者向けのツール、教育モジュール、テストネット用フォーセット、インデックスデータなどが含まれ、ブロックチェーン開発の利便性を大幅に向上させることが期待されている。

2/ Google Cloud brings high-quality, enterprise grade infrastructure to the Injective ecosystem, along with a rich suite of developer tools like an $INJ faucet and educational modules with the goal of allowing developers to build, launch, and grow applications on Injective.

— Injective 🥷 (@injective) March 26, 2025

また、インジェクティブはGoogle Cloud、ElizaOS、DoraHacksと協力し、AIエージェントハッカソンを開催する。

このイベントでは、開発者がインジェクティブのAIエージェント構築ツール「iAgent」を活用し、金融分野における革新的なAIエージェントのユースケースを生み出せるようになると、同チームは述べている。

発表では「これらの新たな取り組みにより、Web2およびWeb3の開発者はインジェクティブ上でアプリケーションを構築・展開し、規模を拡大しやすくなる」と述べられている。

特筆すべき点として、Google Cloudは限られたプロトコルに対してのみWeb3サービスを提供しており、インジェクティブのほかにもPolygonやBNBなどの仮想通貨ブロックチェーンがその対象に含まれている。

開発者の関心を集める包括的な取り組み今回の提携により、分散型アプリ（dApps）の開発が加速し、Web2およびWeb3の開発者や企業を惹きつけ、エコシステムの成長を促進する。

また、開発者はすでにGoogle CloudのWeb3ソリューションスイートを活用でき、その中にはインジェクティブ上でのdApp開発やテストを容易にするINJテストネットトークンを提供するWeb3 Faucetも含まれている。

7/ Injective, with support from Google Cloud, now has institution-ready Web3 infrastructure for tokenization, enterprise use cases and finance as a whole.

Injective’s mindshare will continue to increase as the place where developers build and scale Web3 finance applications.

— Injective 🥷 (@injective) March 26, 2025