「シャークタンク」で知られるケビン・オリアリー氏、暗号通貨の普及は不可避と発言

「シャークタンク」のスター、ケビン・オリアリー氏が語る—仮想通貨は「カウボーイ時代」を終え、トランプ政権下で規制強化とともに新たな成長フェーズへ

有名投資家で「ミスター・ワンダフル」として知られるケビン・オリアリー氏は、トランプ大統領の政権下で仮想通貨が新たな成長フェーズに入るとの見解を示した。

フォックスニュースとのインタビューで、「シャークタンク」のスターであるオリアリー氏は、仮想通貨が「カウボーイ時代」を終えたと強調。彼は、トランプ政権下でこの資産クラスがより安定し、規制の枠組みの中で発展していくと語った。

  • また、オリアリー氏は、トランプ大統領が訪れたニューヨークの暗号資産をテーマにしたバー「パブキー」にて、アメリカの政治家ララ・トランプ氏と仮想通貨について意見を交わしたことにも触れた。
  • 「仮想通貨の黎明期にはカウボーイのような無秩序な市場が広がっていました。しかし、現在ではその時代の象徴であった“仮想通貨カウボーイ”たちはほぼ淘汰され、業界はより成熟へと向かっています」と彼は指摘。

オリアリー氏は、仮想通貨取引所FTXの崩壊や業界を揺るがした詐欺事件についても言及。2022年の清算危機の象徴ともなったFTXの創設者サム・バンクマン・フリード氏は、2023年に詐欺および共謀の罪で有罪判決を受け、現在25年の刑に服していると述べた。

ケビン・オリアリー氏、仮想通貨の未来を楽観視—「決済システム、投資手段として定着へ」

有名投資家で「ミスター・ワンダフル」として知られるケビン・オリアリー氏は、仮想通貨が今後「決済システム」として機能し、「投資手段」としての地位を確立すると強調した。また、トランプ大統領による最近の仮想通貨推進の動きを称賛し、「政府には新たな雰囲気が生まれている」と述べた。

  • オリアリー氏は、仮想通貨市場の発展に伴い規制が整備され、金融機関との統合が進むことで、業界がより安定し、広く受け入れられるようになると指摘。
  • 「これは決済手段になり、投資の柱ともなるでしょう」と彼はアメリカの政治家ララ・トランプ氏との対談で語った。
  • さらに、オリアリー氏は仮想通貨がアメリカ経済の第12番目の主要産業セクターとなると確信している。

「現在、我が国の経済には11の主要な分野があります。しかし、仮想通貨は最終的に第12の分野として認識されるでしょう。仮想通貨は我が国の経済のあらゆる分野に浸透し、その一部となるのです」と彼は力説した。

トランプ政権下で仮想通貨の新時代が到来—業界の変革と未来の展望

現在、第47代大統領として政権を率いるトランプ氏は、仮想通貨業界の発展を後押しするため、戦略的ビットコイン準備金を設立する大統領令に署名した。この動きは、仮想通貨を国家レベルでの資産として認識する上で大きな一歩と見なされている。

さらに、3月7日には、仮想通貨業界の主要プレイヤーが集結した初の仮想通貨サミットが開催された。イベントには、MicroStrategyのマイケル・セイラー会長、Coinbaseのブライアン・アームストロングCEOなどが出席し、規制の明確化や仮想通貨の将来について議論が行われた。

また、オリアリー氏とララ・トランプ氏の会話には、ニューヨークの仮想通貨バー「パブキー」の共同オーナーであるトーマス・パッキア氏も加わり、仮想通貨の未来について意見を述べた。

  • パッキア氏は、バイデン前政権下での仮想通貨政策を「ひどい」と非難し、「4年間、非常に攻撃的な規制が続いた。最大の成果は、その圧力から解放され、今後4年、8年と仮想通貨の発展が阻害されない環境を作ることだ」と指摘した。
  • 仮想通貨市場は、トランプ政権下で新たな成長フェーズへと突入し、従来の金融市場との融合が進むことで、さらなる安定と発展を迎えることが期待されている。
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