米国SEC、ソラナやXRPなど複数の仮想通貨ETF承認を延期

米国証券取引委員会(SEC)は11日、ソラナ(SOL)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)、ドージコイン(DOGE)などの仮想通貨現物ETF(上場投資信託)の承認判断を延期した。

対象となるのは

  • バンエック・スポット・ソラナETF
  • カナリー・スポット・ライトコインETF
  • カナリー・スポット・ソラナETF
  • カナリー・スポット・XRP ETF
  • グレースケール・スポット・XRP ETF
  • グレースケール・スポット・ドージコイン(DOGE)ETF

SECは仮想通貨ETFに対し慎重な姿勢を取り続けている。

SECの審査プロセスは、申請書を連邦官報に掲載した後、21日間の一般コメント期間を設け、その後複数回の審査と延長を行う。最終決定まで最大240日間が設定されており、今回の延期もこの枠組みに沿ったものとなる。

SEC承認延期の背景

SECの意思決定には複数の要因が影響を与えている。まず、規制環境の観点から、SECは投資家保護と市場の健全性確保のため慎重な審査を進めている。延期により、潜在的なリスクやコンプライアンス問題を詳細に検討することが可能になる。

また、ゲイリー・ゲンスラー前委員長の退任後、新たなSEC指導部が仮想通貨に対しより柔軟な姿勢を取る可能性がある。この変化がETF承認プロセスに影響を与えるかどうか、業界関係者の関心が高まっている。

さらに、イーサリアム(ETH)やビットコイン(BTC)のパフォーマンスと安定性が、投資家の信頼や規制当局の判断に影響を与える要素となる。SECによる仮想通貨の証券または商品としての分類も、ETF承認判断において重要な役割を果たしている。

ソラナとXRPのETF承認の可能性

ソラナETFについては、SECが複数の申請を受理しているが、過去の審査状況から依然として慎重な姿勢が続いていることが分かる。一方、XRPとライトコインのETFに関しては、グレースケールの申請が受理されたものの、審査は継続中だ。

アナリストの見解では、新しいSEC指導体制のもとで、DOGEを含む現物ETFの承認が増加する可能性があるとされている。しかし、規制の明確化や市場状況が依然として大きな影響を及ぼすとみられる。

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