米Cboe、リップル(XRP)の現物ETFを複数申請へ

米大手取引所Cboe BZX Exchangeは6日、暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)の現物上場投資信託(ETF)を上場および取引するための19b-4フォームを米証券取引委員会(SEC)に提出した。

今回の申請は、Bitwise、21Shares、Canary Capital、WisdomTreeの4社に代わって行われている。これらの企業は、XRP現物ETFの発行に向けすでにS-1フォームをSECに提出している。

S-1フォームとは、新規に株式や債券などを公開する際に、企業がSECに提出する登録申請書。一方で19b-4フォームとは、新商品の上場や規則変更に必要な規則変更提案書だ。

仮想通貨ETFの動向

仮想通貨ETFの市場は、2024年にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が承認および取引開始がされたことで、他仮想通貨のETF化を目論む動きが活発化している。

その中でXRPの現物ETFは、ドナルド・トランプ新政権下でのSECが仮想通貨に対する規制環境が変化しつつあることや、XRPの発行元リップル社が過去にSECとの訴訟で一部勝利していることから、市場全体から関心が高まっている。

また、XRP以外にも、ソラナ(SOL)やライトコイン(LTC)などの基軸通貨、ドージコイン(DOGE)やトランプコイン(TRUMP)などのミームコインまで、幅広く新しい仮想通貨ETFの申請が行われている。

今後の動向

SECは申請受理後、通常6〜9ヶ月以内に承認または却下の判断を下す。決定は規制当局の審査プロセスや市場動向に左右されるため、投資家は今後の動向に注目する必要がある。

ただし業界アナリストらは、もしXRPやSOLの現物ETFが承認されれば、市場の成熟と大規模投資家の参入を促す可能性を指摘。ビットコインやイーサリアムのETF市場を超える可能性も指摘されている。

この記事についてのご意見をお聞かせください!

この文章は役に立ちましたか?

最近の投稿