エルサルバドル、IMFのBTC購入制限にもかかわらず追加で6ビットコインを取得

エルサルバドルのビットコイン保有量は現在6,111.18 BTCに達しており、政府は引き続きBTCを蓄積する方針を維持している。これにより、同国は世界で最も多くのビットコインを保有する国家の一つとしての地位を強化している。

エルサルバドルは日曜日、通常の「1日1BTC」購入方針に加えて、追加で5BTCを取得した。この蓄積は、同国が市場の下落を利用して5BTCを購入した数日後に行われたものだ。

エルサルバドルのビットコイン事務所によると、今回の追加購入により、同国のBTC保有量は 6,111.18 BTC に達し、現在の市場価格で 約5億400万ドル相当 となる。

エルサルバドルのBTC戦略と最新動向

  • 1日1BTCポリシー: 2022年から続く戦略の一環として、政府は毎日1BTCを購入
  • 追加取得の背景: 市場の価格調整を活用し、通常の購入分に加え5BTCを追加
  • 累計保有量の増加: 現在の総保有量は6,111.18 BTCに達し、世界有数のビットコイン保有国へ
  • 長期的なビジョン: 政府はビットコインの蓄積を続け、国の財政戦略の一部として活用

ナジブ・ブケレ大統領は、エルサルバドルのビットコイン政策について「長期的な視点に基づいた投資」としており、今後もBTCの取得を継続する意向を示している。

この追加購入は、2025年初めに約5,700 BTC だったエルサルバドルのビットコイン保有量が 6,111.18 BTC に増加したことを意味し、国家のBTC備蓄が着実に拡大していることを示している。政府は市場の変動を利用しながら、長期的なビットコイン投資戦略を推進している。

ナジブ・ブケレ大統領は最近、エルサルバドルの ビットコイン蓄積戦略は今後も継続する ことを強調した。先週の声明で、彼は X(旧Twitter)の730万人のフォロワー に向けて、政府のBTC取得方針を堅持する意向を明言した。

「世界が我々を追放し、ほとんどの『ビットコイン支持者』が我々を見捨てたときですら、ビットコインは止まらなかった。ならば、今も止まらないし、将来も止まらないだろう」 と彼は述べ、エルサルバドルのビットコイン戦略に対する揺るぎない信念を示した。

エルサルバドル、IMFのBTC購入制限を巧妙に回避

2月17日、国際通貨基金(IMF)はエルサルバドルへの14億ドルの融資 を承認したが、その条件として ビットコインの購入を抑制する ことが求められた。

IMFは、エルサルバドルとの継続的な協議の中で、以下の点を主要な懸念事項として挙げている:

  • ビットコインの価格変動リスク(ボラティリティ)
  • 財政の脆弱性
  • 金融システムの安定性への潜在的な影響

この融資の受け入れに伴い、エルサルバドルの立法議会はIMFの要件に対応するため、ビットコイン導入戦略の修正を含む法案を承認。ロイター通信によると、この法案は 賛成55票、反対2票 で可決された。

しかし、エルサルバドル政府は 外部からの圧力に屈することなく、引き続きビットコインを蓄積する方針 を維持。さらに、同国のドルベースの経済は安定している と主張し、BTC導入が国の財政に悪影響を与えていないことを強調している。

ビットコイン導入の実験国家としてのエルサルバドル

エルサルバドルは、ビットコイン経済の発展を促進するために ビットコインシティ空港の建設 を進めており、同国の仮想通貨政策を世界へとつなげるインフラ整備を強化している。Cryptonewsの報道によると、2025年2月に同国はこの交通ハブの建設を正式に開始 した。

この新空港は 「パシフィック空港」 としても知られ、エルサルバドル政府の公式報道機関によれば、ナジブ・ブケレ大統領自らが建設開始のビデオを公開し、プロジェクトの進捗を国内外にアピールした。

エルサルバドルのビットコインシティ空港とは?

  • 目的: ビットコインシティと世界を結び、仮想通貨経済の中心地へと発展させる
  • 建設開始: 2025年2月、正式に工事がスタート
  • 政府の意図: ビットコインを活用した観光・ビジネス促進のためのインフラ強化
  • 国際的な影響: エルサルバドルの仮想通貨戦略をさらに推進し、世界的な暗号資産ハブとなることを目指す

この空港の建設は、エルサルバドルが単なる仮想通貨の導入国にとどまらず、暗号通貨経済を持続可能な形で発展させるモデル国家になろうとしていることを示している。

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