高速SSD×16GBメモリの快適性をベンチマークで検証！　デル『Inspiron 14 7425 2-in-1』実機レビュー｜Real Sound｜リアルサウンドテック

　デルから個人向けPCとして、AMD Ryzen 5000シリーズのCPUを搭載した『Inspiron 14 7425 2-in-1』が2022年2月8日に発売された。前モデルからどのように進化したのか？　今回の後編ではベンチマークテストを行いながらその用途や活用法について考えてみよう。

『Inspiron 14 7425 2-in-1』のスペックやベンチマークをチェック

　カタログスペックと実機でのベンチマークスコアを紹介する。『Inspiron 14 7425 2-in-1』のプロセッサは、Ryzen 5 5625UとRyzen 7 5825Uの2つから選べるようになっている。

Inspiron 14 7425 2-in-1 スペック表 — 『Inspiron 14 7425 2-in-1』スペック表

　大きな違いは、Ryzen 5 5625U搭載端末はメモリが8GBからなのに対し、Ryzen 7 5825U搭載端末は最初から倍の16GB搭載されている点だ。

　メモリ容量が倍、というのはよくあるスペック差だが『Inspiron 14 7425 2-in-1』だと8GBの場合はシングルチャネルとなるため、デュアルチャネルである16GBと比較すると性能に大きな差が出てしまう。やや重めのアプリでも快適に使いたい場合は、Ryzen 5 5625Uでもメモリは16GBに増量した方が良いだろう。続いてはベンチマークの数値を見ていく。

CINEBENCH R23

PCMARK10

CPU-Z

CPU-Zでのベンチマーク。

CrystalDiskMark

　シーケンシャルアクセスは読み込み、書き込みともに優秀だが、ランダムアクセスのシングルキュー＆シングルスレッドは読み込みだけがやや弱い。とは言え、SSDのためあまり気になることはないだろう。

　続いて、ゲームのベンチマークも走らせてみた。

ドラゴンクエストXベンチマーク

　激しい動きのない3Dゲームであれば、『Inspiron 14 7425 2-in-1』でも遊べそうだ。

FINAL FANTASY XV ベンチマーク

　あわい期待でFINAL FANTASY XV ベンチマークでもテストを行った。結果は残念ながら標準品質で「動作困難」。軽量品質でも「重い」となり、やはりオンボードでは3Dゲームはまだまだ遊べないようだ。

人気ゲームをプレイしてみると？

　ここからは実際にいくつかのゲームをプレイしてFPSを計測してみた。　まずは2Dサンドボックスゲーム『Terraria』だ。

『Terraria』

　『Minecraft』のようにブロックを破壊し、施設や装備を整えていく本作。軽いゲームの代表作でもあり、オンボードでも60FPSに張り付いてプレイ可能だ。建築物などが多くなるとどうなるかはわからないが、GPUにも余裕が見られるためこの程度のゲームであれば問題ないと言えるだろう。

『Rim World』

　続いては人気のSFコロニーシミュレーション『Rim World』だ。こちらも60FPS張り付きであり、GPUに余裕が見られた。2D系のシミュレーションゲームであれば問題なく動くだろう。

『Core Keeper』

　次は最近話題の洞窟サンドボックスゲーム『Core Keeper』をプレイしてみた。こちらは2Dグラフィックながらもやや表現が重いのか60FPSには届かず、30-40あたりの数値を上下していた。画面内のモンスターの描写数が多くなればこれよりも下がる可能性がある。

　おそらくがこのあたりの2DゲームがRadeonグラフィックスの限界だろう。

『Valheim』

　最後に3Dゲームにも挑戦してみた。こちらのオープンワールド型サバイバルゲーム『Valheim』は、スタート画面ですでに20FPS前後と厳しい状況となった。しかし、ここからグラフィック設定をすべて最低にしたところ、プレイ画面ではなんとか20-30前後の数値を記録することができた。

　もちろんこの数値ではプレイに耐えられるとは言えないのだが、旅行先のホテルでちょっと触りたいくらいであればギリギリセーフかもしれない。

今よりも快適に作業したい人におすすめのノートPC＆タブレット

　まとめよう。『Inspiron 14 7425 2-in-1』は、ノートPCを使っての作業により効率性を求める人向けの製品と言える。ネットブラウジングはもちろん、Officeソフト全般の利用や画像の編集、あまり重くないものであれば動画の編集までこなせてしまう。また、オプション品の『デルアクティブペン』にも対応しており、授業やセミナーなどの書き取りや、イラスト用タブレットといった使い道もできる。

　さらには2Dグラフィックスなどの軽いものであれば、Ryzen™ 7 5825Uはゲームもプレイできてしまう。価格も20％オフクーポン利用で11万円台後半から入手できることを考えると、いつもノートPCで作業しているがちょっと動作が重たくなってきた、もう少し快適に使いたいと感じ始めた人が次に選ぶべき製品と言えるのではないだろうか。

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